たまより 道中

おしゃれな精神を忘れず 自然体で生きる

奇妙な夢か現実か

奇妙な体幹

夢か現実か・・・?

 

毎年8月になると思い出す幼少期の出来事がある。

夏の寝室は、

風の通りのいい涼しい仏間で姉弟合宿。

ある日、

蒸し暑い夜中に突然、お経の大合唱で目が覚めた。

お経は外から聞こえてくる。

 

怖がりやで興味しんしんの幼少期。

 

そっと、布団から抜け出しお経の聞こえる北側の窓を開け見下ろした。

 

そこには、

月明かりに照らされた

大勢の笠をかぶった和尚さん軍団がいた。

 

軍団は、ひとりづつ笠を取り合掌し、

井戸で手足を洗い水を飲んでる。

水ご用の済んだ和尚さんから順に、

氏神様にあいさつして笠をつけ西の方へ去って行った。

 

ただ茫然とその姿を見ていた。

 

突然、怖くなって姉弟を起こしたが、返答なし。

もちろん両親も起こしにいったが、ここも返答なし。

 

怖くって、怖くって半べそかいて、布団をかぶり丸くなったまま眠った。

 

朝食時、祖母が私に一言「夜中、うるさかったね。どうしたの」

私「目がさめて、怖くって皆を起こしたが誰も起きなかった」

祖母・・・・・

 

その後、

祖母は誰とはなしに「外がお経でにぎやかだった」

それを聞いていた祖父「だから、唸り声あげていたのか」

 

聞いていた私は、汗がひいた。

 

その日

わたしは、時が止まったみたいだった。

 

お読みいただきありがとうございました。