たまより 道中

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ハゲの品評会

ハゲの品評会

「髪の毛が薄くなったな」とぼやきを聞き思い出して、

ひとりニヤニヤ ・・・・・ 

 

記憶のかけらから

 

時は、昭和の中ごろ

72歳で黄泉の国へ旅立った爺さまのお葬式後の

忌中席でのこと。

 

お手伝い下さったご婦人が、

ここのお宅は、

ハゲの品評会のようだね」

と話していたのが耳に入ってきた。

 

ハゲは、わかるが品評会がよくわからなくって、

隣の大人に尋ねた。

「はげが多いってことだよ」

ふーん。

いまいち、よく理解できない。

 

そこで、話していたご婦人と同じ立ち位置だったらと、

いとこと二人で少し高い場所から眺めた。

二つ下の背が高いいとこが「光ってる」

後を追ってみた景色は、

座っている方々の頭が電気の明かりに輝きキラキラだった。

 

それも、親戚ご一行様が10人以上ツルツルハゲだった。

 

その時、爺様の友人もハゲだと気づいた。(ハゲはハゲを呼ぶ?)

総勢ハゲ 三十数名

三分の一はツルツルはげ。後は部分ハゲ。

忌中席でのハゲの景色で、孫一同大爆笑でした。

 

もちろん、黄泉の国へ旅立った爺様もツルツルはげ。

毎朝お手入れし、とこやさんで月いち手入れをしていた。

後光がでるほど輝いていた。

爺様はハゲの輝きぐわいに熱心だったような  ??記憶です。

 

(本人に尋ねないとわかりませんが・・)

 

ハゲの悩みも尽きないことだと思う。

 

お読みいただきありがとうございました。